勉強のスピードと集中力を二倍にする方法ですが、タイマーを利用すると、簡単にスピードと集中力を高めることができます。想像するに、多くの受験生は、長文読解や数学の問題を解くにしても、時間の観念を持たず、漠然と解いていたのでは。それを「この問題は二十分以内で解く」といった具合に、本番に即した時間制限を設けた勉強法に変える。それだけで、目標とする二倍以上のスピードカと集中力のアップにつながります。このように勉強を三倍充実させれば、まだ十二ヵ月分の勉強時間の確保が可能となります。模擬試験の判定が悪くとも、十分挽回の時間は残っています。受験はあきらめたらそこで終わってしまいます。あきらめない限り合格する可能性が高まるということを覚えておいてください。
お母さん自身も仕事を持っていることで、神経が子どもの受験だけに向くということがないだけ、子どもにとっては救いになる部分もあります。実際のところ、これが子どもの精神衛生にはよかったりします。逆に、専業主婦の家庭では母親が受験にのめりこむあまり、夫が受験に対して自分と同じ温度でないことが不満で、夫婦の関係がギクシャクするケースも最近、非常に多くなっています。仕事を持っていることで、「得する情報を得られる説明会に足を運べない」と焦る気持ちになることもありますが、このように仕事を持っていることで、陥りやすい弊害から距離を置けるというメリットもあるのです。毎年、寒い冬の日の朝、付き添いもなく一人で校門をくぐる受験生を目にするとき、その子が他のどの子よりもしっかりしていて、間違いなく受かりそうに私の目には映って見えます。
「やる気と集中力のなさ」に悩んでいる人は、この劣等感のために頑張りすぎている。あるいは劣等感からやりたいことを我慢して、無理をして勉強している。本当の気持ちを抑えこんでいるから、最後には無気力になる。この年齢のこの時期に「受験勉強したい」と思うことのほうがおかしい。しかし、受験勉強をしなければならないからするというのが「社会的適応」である。社会に適応しなければ人は生きていけない。あなたは社会的適応として「柄にもなく、良い高校生を演じてきた」が、心の底ではもっと違うことがしたかった。だから、今大切なのは「何かをしたい」という気持ちを素直に認めることである。それを認めないから心の葛藤が解決しない。やりたいことがあるというのは素晴らしいことだ。やりたいことがあるときは、勉強のことを忘れてそれに打ちこめばいい。そうすると葛藤がなくなり、勉強に向かえない弱い自分をありのまま受け入れることができる。そして、大学でやりたいことをするために、自然と頑張ることができるようになる。